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vol.31

今月のラインナップ

1.弊社千葉工場の復旧について                                     
2.千葉産落花生の生育状況について   
3.世界の落花生状況について
4.商品トピックス 
                                                                                

1.弊社千葉工場の復旧について

9月8日(日)から9日(月)未明にかけての台風15号の影響により、千葉県山武郡横芝光町にございます弊社千葉工場にて停電が13日未明まで続いておりました。
お取引先様におかれましては、大変ご迷惑をお掛けしており、誠に申し訳ございませんでした。
13日(金)より工場内の点検を開始し、徐々に製造を再開し、現在完全に復旧することが出来ました。お見舞いや励ましのお言葉を多数頂き本当に有難うございました。この場をお借りして御礼申し上げます。


2.千葉産落花生の生育状況について

県の生育情報9月2日時点の調査では、7月の気温や日照の影響からは回復傾向にあるが、平年と比較して、乾燥さや実重は少なくっています。
取引先の圃場で収穫した物にあっては、空莢は少なく感じますが、さや数やさや実重は播種時期、圃場によりバラツキがみられます。
9月に入って夜間も高温多湿の日が続き、一部に病気や害虫の被害がみられます。
9月9日に上陸した台風15号により、倒伏し実が地表部に露見し緑色に変色する被害や、落葉による被害が発生しています。
全体的な被害状況の把握にはまだ時間がかかると思われます。
現段階で掘り取りが済んだところの全体的な傾向では、さやの数は平年からやや減で空さやは少ないが全体的に小粒傾向がみられます。
具体的な状況は、10月に県からの作況調査でわかると思います。

播種:5月中旬

撮影8月27日

3.世界の落花生事情

アメリカ
USDA(アメリカ農務省)は9月の収穫予想量を発表しました。8月時点での収穫予想量は土莢で265万1,000トン対して9月の予想は282万5,000トンと大幅に増加しました。作付面積は、報告された作付面積よりもわずかに少なくなる可能性がありますが、かなり近い数字になると予想されています。南東部、特にジョージア州の収穫量は、この夏に記録された極端な気温のために予想反収4,400ポンドより低くなると考えてられています。気温は現在華氏90度後半で、来週はほとんど雨が降らないと予想されており、また気温も華氏90度台と予想されています。カリブ海では、低気圧が発生しており、南東部に雨が降る可能性がありますが、現時点では降雨量と場所を予測するには早過ぎます。
現時点で270万トンをはるかに上回る収穫量の可能性は低いと考えられます。収穫量を土莢で270万トンから280万トンと仮定すると、USDAはキャリーオーバーが123万5,000トンと予想しており、十分な量の原料を供給できるため、収穫量は懸念事項ではありません。私が考える最大の問題は品質です。USDAの収穫予想報告書は、16年クロップのレポートと非常によく似ています。結論を出すには時期尚早ですが、引き続き注意深く見て行く必要があります。
バージニア種の原料の供給は厳しい状況で、特にジャンボの殻付きの価格は高くなっています。ハリケーンドリアンによって、バージニア州/ノースカロライナ州/サウスカロライナ州に雨をもたらしましたが、生育期間中の干ばつ気候により、収穫量が減少する可能性があります。           ランナー種の市場は引き続き非常に静かです。前述したように、アメリカ国内の需要はカバーされており、全体的な供給量は懸念事項ではありません。(少なくとも品質の悪い原料は懸念事項ではありません)しばらくマーケットは静寂が続くと考えられます。
国際市場も静かです。EUがアメリカ産落花生に対して関税を課す可能性があるので、ヨーロッパのバイヤーはアルゼンチン産の落花生に集中しています。20年12月の綿花の価格は1ポンドあたり62から65の範囲であるため、すぐに供給過剰の状況が変わることはないように思われます。
2019年7月USDA発表の落花生の需要状況:
19年7月は18年7月と比べ、ピーナッツキャンディー25.30%増加、菓子11.56%減少、ピーナッツバター4.63%増加、総合食用食品3.17%増加、殻付き13.60%増加と成っております。
シーズントータル18年8月から19年7月の需要はシーズントータル17年8月から18年7月の需要と比べ、ピーナッツキャンディーが0.38%増加、菓子が10.89%減少、ピーナッツバターが2.12%増加、総合食用落花生が0.48%減少、殻付きが1.44%減少と成っております。
USDA発表による米国の2019年7月のUSDA輸出状況:
19年7月の輸出量は18年7月の総輸量3万4,663トンに対し、3万1,876トンと8.04%減少と成りました。前年同期比の輸出量の比較としては、カナダが5.07%増加しましたが、メキシコは25.78%、EUは29.49%減少しました。中国/ベトナムへの輸出は、前年の124.5トンに対して、3,664トンと増加し続けています。シーズントータル18年8月から19年7月の輸出量はシーズントータル17年8月から18年7月の輸出量45万586.9トンと比べ、6.03%減少の42万3,429トンと成りました。主な輸出先に関しては昨年同期比で10.28%減少した日本を除いて、全て輸出量は増加しました。EUは8.83%増加、メキシコは6.73%増加、カナダは10.04%増加しました。中国/ベトナムへの輸出は、ここ数か月の出荷量の増加にも拘わらず、昨シーズンの出荷量85,500トンに対して今シーズンの出荷量は3万4,444トンと成り、大幅に減少しました。
アメリカ産落花生に対してEUが関税を課すかどうかはまだ発表されていません。
中国
台風は新物に必要な雨をもたらし、収穫量だけでなく、品質にも役立つはずであると考えられています。それにも拘わらず、特に河北省と安徽省のいくつかの地域は、収穫量に影響を与える可能性がある生育期間に干ばつの影響を受けています。全体として、収穫量は昨年よりも増加すると予想されています。アメリカと中国との間の貿易紛争は継続中であり、まだ終わらないように見えます。

 

4.商品トピックス

9月に発売致しました商品を前号に続きご案内をさせて頂きます。
9月より発売開始しましたが、味についても多方面でご好評頂いており、ご採用企業様も増えてきております。
甘さも控えめでとても美味しく仕上がっております。カカオポリフェノールがここ数年注目を集めております。くるみも健康素材として度々テレビ番組でも取り上げられます。
今回この2つの健康要素を合わせた商品を開発し、手につきにくい製法にて、とても美味しく出来上がりました。
是非、一度お試し下さい。


商品名:カカオくるみ   規格:65g 入数:12

本体価格:300円   賞味期限:150

JAN 4901454024450

カカオポリフェノール豊富なココアパウダーと、ブラウンシュガー等の砂糖を溶かし込み、繰り返しくるみに掛けてカリッと仕上げました。甘くほろ苦いくるみとカカオのビターな味わいが、廉食性のある後引く美味しさです。健康にも気づかう若い女性や、主婦のおやつに最適です。手につきにくい独自の製法により美味しく仕上げました。

 

 

厳しい残暑も漸くと和らぎ、季節が秋へ変わろうとしております。今年は台風の脅威を実感させられた厳しい夏となりました。千葉産落花生においては、収穫の時期を迎えております。7月度の降雨不足や今回の台風の影響があり収穫量が心配されるところです。次号ではどのような状況であるかある程度お伝えできると思いますので、宜しくお願い致します。
次号予定は
1.千葉産落花生生育状況
2.商品トピックス
3.特売商品のご案内